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9月8日 アンビシャスグループ様セミナー受講
本日は、京都にあるアンビシャスグループ様のセミナーに参加致しました。
時間は10時~16時半までとみっちり1日のセミナーでした。
久しぶりの1日セミナーで、多くの学びを経験できました。
◎第一講 『経営と会計 ~資金音痴を克服する!~』
アンビシャス税理士法人 代表社員 入口先生
今回のセミナー自体が顧問先向けのセミナーです。
顧問先向けのセミナーを行う際には、レベルをどこに合わせるかが非常に難しいと個人的には感じます。
入口先生の第一講では、全てのレベルに合わせている内容でした。
もちろん会計士・税理士が聞いても、必ず気付きはあるという内容でした。
内容は、大きく分けて、
・目標と現状をマイルストーンで刻むということ
・現状把握としての潰れないかという安全性、成長しているかという成長性の二軸
・経営判断を要するケーススタディ
・資金枯渇・黒字倒産に陥る落とし穴
・会社の資金が安全といえる目安
入口先生の特徴は、独特の“ま”を使う、スーッと頭の中に優しく入ってくるという話し方をされます。また、キャッシュフロー重視、企業存続に重きを置いた考え方です。ゆえに、キャッシュフロー計算書・銀行との付き合い方・事業計画書の作成などに独自の強い信念をお持ちです。
本日は、自分の頭の可視化、可視化した考えの共有、それらが変化に臨機応変に対応するという重要性を学ぶことができました。
◎第二講 『経営に役立つ税の話』
アンビシャス税理士法人 代表社員 西村先生
税務署長、東京国税局及び大阪国税局特別国税調査官を歴任されている先生です。
脱税と節税の違い、脱税を行った際に受ける社会的制裁を含む大きなデメリットなどをお話されました。
芸能界や有名事例をお話されながら、なぜ刑事罰にならないのかという説明を分かりやすくして頂きました。
普段税金関連のニュースを聞き、なぜという疑問に関しての明確な理由からの結果説明を行った頂きました。
その他、実際の税務調査の際のお話も印象的でした。
特に、貸金庫を調べてご自身の税務調査を終えた後に、経営者が税務調査の終了で油断して、脱税書類を貸金庫に再度入れた際に、査察が発見したという話は衝撃的でした。
税務調査を連続で行っている、もしくは期間をかぶりながら国税局の別組織が動いているという話で、なかなか経験することがないことを実体験でお話頂けたことは、再度弊社顧問先にも脱税の認識をもつ、税金を支払うということの社会的意義を説明しなければいけないと、明日から行動しないといけないと痛感致しました。
◎第三講 『現代の「論語と算盤」 アメーバ経営から学ぶ経営理念と利益追求の両立』
京都大学経済学研究科副研究科長 澤邉先生
アカデミックな内容でやはり経営者のお話とは違うという意味で、全く別の角度からお話されていました。普段あまり私が参加するセミナーにはない切り口でしたので、とても楽しく聞くことができました。
日本には1700の市町村がある。
東京1極集中を、100万都市を100作る。
それが可能であれば、独自の経済発展を遂げる市町村が現れる、東京1極のリスクも軽減することができる。
論語と算盤、論語は独特であり、算盤は利益の話である。
企業が利益だけを求め、企業の社会的責任(CSR)を全く無視するということを行うことが正しいのか。利益に道徳が従属しまうという状況。
日本に対する欧米の評価
(出所:IMD WORLD TALENT RANKING 2017 63カ国のランキング)
・従業員のレベル5位 義務教育のレベル4位 →最高水準の庶民
・経営者のレベル58位 傾斜教育のレベル53位→最低水準のエリート
経営の定石が教えられていない。
中小企業と共に生きる税理士法人が経営の定石を中小企業の経営者に教えるという役割。
JAL破綻の原因
責任感の強いプロ集団+全体共有理念の欠如→たこつぼ化・部分最適
→経営に対する責任感のない組織
アメーバ経営
管理会計と経営理念
細かく分けることで見えなかったのものが見えてくる。
5人くらいのグループに分けて、経営者のように考える立場の仲間を増やす
経営者の「悩み」「心配事」を共有する仲間
アメーバ経営で注意すべき点
今まであった事象、出来事に関しては、とても強いが、今までとは全く違ったことへのチャレンジには後ろ向きになりがちになる。
強力なリーダーがいれば、今までの常識を180度違った出来事に関しても、対応することができるが、アメーバーリーダーは果たして対応することができるか。
◎まとめ
かなり内容の詰まったセミナーです。
1日で行うより1泊2日で行うべきボリュームの内容でした。
コロナ対策を徹底している会場、スタッフの皆様、事前準備も大変だった中で素晴らしいセミナーを開催してくださったことに感謝しかございません。
入口先生、西村先生、澤邉先生、アンビシャスグループのスタッフの皆様、本日は貴重な、他では聞くことのできない内容を、そして充実した時間を与えて頂き、本当に有難うございました!!